四電工60年のあゆみ
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第1章 第1節 前史第1部 沿革編181960〜1970年代の配線⼯事(防護作業)昭和 19年~昭和48年 日本の電気事業は明治以降、民間により興され発展してきた。四国では昭和初期、6電気事業者が電力供給を担っていた。 1937(昭和12)年に日中戦争が始まると、統制経済が拡大し、1939(昭和14)年4月、全国の発送電事業を一手に引き受ける国策会社「日本発送電株式会社」が発足した。さらに1941(昭和16)年8月、「配電統制令」が公布され、全国9地区に9配電会社を設立するよう命じられた。翌年4月、四国地区に「四国配電株式会社」が設立された。 1944(昭和19)年3月には軍需省電力局が「電気工事業整備要綱」を発表し、配電会社の地区ごとに電気工事業者を統合することと定めた。すでに四国では、四国配電の指定工事業者などが県単位で組合を組織していたが、同要綱により各県の組合組織は解散。同年10月1日、各業者を吸収する形で「四国電気工事株式会社」(本店/高松市、前田昌徳社長)が発足した。 しかし、新会社は徳島、高知、愛媛に支店を開設して営業を始めたものの、実態は個人営業の域を出四国電気工事株式会社の設立誕生から成長

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