四電工60年のあゆみ
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第2章 第1節第1部 沿革編22東証1部新規上場を報じる社内報高松巌社長昭和 49年~昭和56年 戦後復興から高度成長へと繁栄の道をひた走ってきた日本経済は、1973(昭和48)年の第1次石油危機を契機に曲がり角を迎えた。同年10月に起きた第4次中東戦争が引き金となって、原油価格が高騰。翌1974(昭和49)年度の物価上昇率は20%を超え、「狂乱物価」と呼ばれる事態となった。 当社もその影響を受け、1974(昭和49)年下半期は建築設備工事の受注が大幅に減少した。翌1975(昭和50)年2月からは、全社一丸となって「受注完遂総ぐるみ運動」を展開したが、同年度の業績は増収ながらも減益となった。建築設備工事の受注は設立以来初の減少となった。 1975(昭和50)年7月に就任した高松巌社長は「わが社の今後の安定成長のためには、委託工事部門(配電工事)の適正管理にとどまらず、送電を含む建築設備工事における必要受注量の確保が最狂乱物価の中で 石油危機を乗り越える1部上場企業への躍進

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