四電工60年のあゆみ
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44建設中の本店新社屋の様子設立50周年記念式典全社スポーツ大会用の宿泊スペースや非常食を常備する災害対策棟を整備し、大規模災害発生時の復旧拠点としての機能を強化しつつも、建屋は圧迫感を減らすため中低層建物とする計画になった。 また、地域住民の安全確保のため、太陽光・風力発電を利用したLED街路灯を設置、遊休スペースに緑地を整備したほか、雨水を貯留して樹木の散水に利用し、廃硝子などのリサイクル資材も活用するなど環境を考慮して設計され、2015(平成27)年6月の営業開始に向けて工事を進めた。 2013(平成25)年5月1日、当社は設立50周年を迎えた。同月17日、記念式典が開催され、武井社長は従業員に以下のメッセージを贈った。 「平成23年3月11日、東日本大震災が発生しました。廃炉とせざるを得なくなった福島第一原子力発電所の事故の影響で、伊方発電所は全基が停止した状態が続いている。 四国電力殿は、徹底したコスト削減を進めており、当社に対しても、関連工事の発注抑制などを継続実施している。 50年の長い歴史の中で、いくつも厳しい時代はあったが、当社においてこれほどの難局は初めてである。 今後はさらに厳しい状況が続くとみられるが、私は、当社を取り巻く厳しい事業環境をコスト構造改革の好機と捉え、節目となる設立50周年の本年を、当社改革の元年と位置づけ、強靭な事業経営体質の実現を目指していきたいと思う。 電力会社からの受注に頼らない経営体質を、早期に構築するためにも、一般向け事業の受注を伸ばしながら、コストを削減し、早い時期に、四電工単体で700億円台の受注を回復したいと考えている。 現在、当社は、本当に厳しい局面を迎えており、岐路に立っている。しかし、こういう時だからこそ、『明るく、元気に、プラス思考で』、そして個々の力を総結集して一丸となり『チーム四電工』として、新たな時代を切り拓いていこうではありませんか!」 2013(平成25)年5月18日、設立50周年の記念イベントとして、全社スポーツ大会が開催された。当日は各地域から総勢380人が集結。役職や地域を超えて明るく元気に競技を楽しみ、次なる50年に向けて「チーム四電工」の結束を高めた。設立50周年を迎えて

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