四電工60年のあゆみ
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48シェイクアウト訓練家髙順一社長災害対策総本部にてWEB会議システムを用いた被害状況確認 M&A第1号案件の実施や、海外事業の足掛かりとしてシンガポール現地法人を設立するなど、当社の経営体質強化のための新規分野の開拓に果敢に取り組んだ。全社防災訓練 2015(平成27)年11月11日、南海トラフ地震発生時の被害を想定した全社防災訓練が、本店移転後初めて実施された。 初動訓練では、その場で自分の身を守るシェイクアウト訓練と安否確認システムの運用訓練が行われた。 情報連携訓練では、家髙社長(災害対策総本部長)をはじめとする経営陣が、5階大会議室に設営された対策総本部に参集し、WEB会議システムや衛星携帯電話を使って、各支店・本部に置かれた対策本部から被害状況や復旧体制についての報告を受けた。また、高知建設所からドローンによるライブ映像を受信するなどして、新たな通信システムの実効性を確認した。 本店個別訓練では、災害用テント、マンホールトイレ、レスキューボードといった備品の使用方法を習得したほか、非常食の試食を行った。 全社防災訓練は大規模災害時に適切な対応を迅速に取ることができるよう、以後毎年実施している。災害リスクの少ない場所へ事業所を順次移転 2014(平成26)年以降、当社では防災や災害復旧の観点から、事業所の移転、新築も進めた。同年7月、須崎営業所を高台に移転、2017(平成29)年10月、老朽化していた愛媛支店を同一敷地内で建て替えた。2022(令和4)年3月には、配電部門の運用を効率化するため、新居浜営業所を西条営業所に、西予営業所を八幡浜営業所に統合し、統合に合わせて新たな西条営業所と八幡浜営業所を浸水リスクのない土地に建設した。 また、2023(令和5)年現在、BCPの観点から、本店、愛媛支店・須崎営業所・西条営業所・八幡浜営業所を含む事業所計24カ所に太陽光発電設備が設置されている。さらに、本店、香川支店、高松営業所、西条営業所には電気自動車充電器も設置されている。 2016(平成28)年6月、当社は、業務執行機能の強化を図るため、執行役員制度を導入した。執行役員は、常務執行役員と執行役員の2階層とし、取締役会の決議によって選任することとなった。本店各部や支店・本部などにおける業務執行に専念する執行役員を配置し、9人が常務執行役員に、15人が執行役員に就任した。大規模災害への備え執行役員制度の導入

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