四電工60年のあゆみ
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58◆ 当社の成長の源泉である収益力を、チャレンジ精神旺盛に、着実かつ継続的に高めてまいります。◆ 四国はもとより、首都圏・関西圏をはじめとする様々な地域で信頼される企業を目指してまいります。◆ 地域社会の安定と繁栄に貢献できるよう、ライフラインを守り、社会のインフラを支える役割と責任を全うしてまいります。◆ 事業の原動力である人財・技術力を向上させ、その能力を結集することにより、チーム四電工としての競争力を高め、付加価値を創出してまいります。◆ ESG(環境・社会・ガバナンス)の観点を踏まえつつ、環境・社会との調和を図り、収益の還元・再投資を進めることにより、社会と共生し、地域の持続的発展に貢献してまいります。事業活動の基本スタンス関谷幸男社長向けたコミットメント、の5項目を挙げた。 2025(令和7)年度の数値目標(連結)は売上高1,000億円、営業利益60億円、ROE8.0%と設定した。また、100億円の成長投資枠を改めて設け、M&A、ESG関連案件、研究開発・デジタル化への投資を進めていくことを決めた。 株主還元については、「連結配当性向30%以上」を目安に、持続的かつ業績に即した還元を行っていくこととした。 こうした中、初年度である2021(令和3)年度は売上高926億48百万円、営業利益54億15百万円の増収増益、ROEは7.2%となり、過去最高の業績を収めた。 これに続いて、2022(令和4)年度は、売上高は891億20百万円、営業利益は49億70百万円、ROEは6.8%と、『中期経営指針2025』の目標達成に向けて着実にあゆみを進めていった。 2021(令和3)年6月、関谷幸男社長は就任挨拶で以下のように述べた。 「我々には今、チャレンジが求められていると考えています。前任の宮内社長は『もっとよくならないか』というメッセージを度々発信してこられました。ヒントや気づきは身の回りのすぐ近くに転がっています。私も『試してみることに失敗はない』をキーワードに皆さんのチャレンジを後押ししたいと考えています。 たとえ思った通りにならなかったとしても、現状を打破しようと思った自分は今までの自分ではない。それが働き甲斐であり、真の働き方改革だと確信しています。そうした働き方のもと、人と技術を大切にする会社としての基盤を盤石なものとしていきたいと思っています」 同年の株主総会では、さらなるコーポレートガバナンスの強化に向け、取締役会の監督権限を一層強化するとともに、事業環境の変化に対応した迅速な意思決定を実現するため、「監査役会設置会社」から「監査等委員会設置会社」に移行することも承認された。 また、同年7月、当社は取締役会において株式分割を決議した。株式分割は、投資単位当たりの金額を引き下げることによって株式の流動性を高めるとともに、投資家層の拡大を図ることを目的に、10月に株式1株を2株に分割した。 新体制では、サステナビリティへの取り組みも積極的に進めた。同月、社長を議長とする「ESG推進会議」を設置し、12月に「四電工グループサステナビリティ方針」を制定した。関谷新社長が就任

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