四電工60年のあゆみ
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67柱上での電柱切断を安全に行うことができる。部品・部材の軽量化によって作業性も向上し、騒音も低減された。【特許】2017(平成29)年1月取得 【澁澤賞】2014(平成26)年11月受賞たに配電伐採職用パンフレットと二次元コードから見られる動画を作成し、各支店・協力企業へ配布した。併せて当社ホームページにパンフレットと動画を公開した。 配電部配電開発課では配電現場における作業環境の改善や効率化に向けて、さまざまな工法・工具の開発をメーカーと共同で進めてきた。2011(平成23)年の同課開設から11年間に6工種で特許権を取得し、そのうち以下の2工種は一般社団法人日本電気協会の「澁澤賞」を受賞した。コン柱カッター(電動式)を用いての作業K2取付ユニット澁澤賞(K2取付ユニット)の盾新たな工法・工具の開発①コン柱カッター コンクリート柱の建替工事で旧柱を撤去する場合、公衆安全と作業者の安全確保の観点から一部の電柱はその中間(柱上)で切断する必要がある。しかし、従来の切断工具(汎用のエンジンカッター)は使用時に手で支えながら作業していたため体勢が不安定になり、身体的な負荷が大きかった。また作業中に大きな騒音が発生するといった欠点もあった。 そのため柱上で安全に使用できる工具の開発に着手し、2011(平成23)年1月に完成したのが「コン柱カッター(電動式)」である。 このコン柱カッターは電柱に固定でき、安全性を確保したまま360度回転させることが可能なため、②K2取付ユニット 従来、工事用開閉器は作業現場で点検・組立を行っているが、本体と口出しケーブルの接続部分に雨水が浸入すると設備事故の原因となるため、雨天時は作業中止を余儀なくされていた。 そのため雨天時でも工事用開閉器の取付が可能な工具の開発に着手し、2013(平成25)年2月に「K2取付ユニット」が完成した。 営業所で工事用開閉器本体と口出しケーブルを点検し組み立てたまま運搬ができる工具の導入により、雨天時でも計画どおり作業ができるようになった。【特許】2018(平成30)年6月取得 【澁澤賞】2016(平成28)年11月受賞

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