73「第54回 屋内配線⼯事技能オリンピック」 現在、当社は四国エリア外、とりわけ首都圏・関西圏の設備工事の受注を伸ばして成長を遂げるという戦略を描いており、幅広い顧客から電気・計装工事、空調・管工事を請け負う設備技術部は「成長エンジン」の役割を担っていると言える。近年の業績はおおむね右肩上がりではあるが、若手技術者の育成に力を入れることで、設備工事全体の施工力の拡充をさらに加速させていく必要がある。 2024(令和6)年4月からは建設業にも「働き方改革」による時間外労働の上限規制が適用されるため、当部でも体制整備、意識改革、DX推進などさまざまな面から対応を急いでいる。 2015(平成27)年3月、現場代理人の技術レベルの向上、直営施工者の教育、施工品質の統一化を目的に、当部に「技術教育課」が新設された。 2021(令和3)年6月、各支店・本部の建築設備工事部門における働き方改革への対応を図るため、「サポート課」が新設された。同課は現場代理人業務の一部を担うことで負荷を軽減し、時間外規制の適用に備えることとなった。 働き方改革において現場代理人の意識改革を促す必要もあり、上司が労働時間の月別データを確認しながら個別に面談するといった措置も講じている。 2022(令和4)年4月の組織整備では、東京・大阪本部工事部に空調・管工事を担当する「工事2課」が設けられた。これにより、首都圏・関西圏における空調・管工事の施工体制が確立した。 2023(令和5)年3月には当部に「設計育成課」が新設された。同課では各支店から若手代理人を集め、大型案件の設計・積算業務に従事しながら組織全体の設計能力を高めていくことを目的としている。 2022(令和4)年11月、一般財団法人四国電気安全委員会主催の「第54回 屋内配線工事技能オリンピック」が開かれた。 本大会では、出場者は「快適・安全な暮らしをサポートする屋内配線工事」をコンセプトとする課題に挑戦した。競技では、施工の正確さ、速さ、仕上がりの美しさなどが審査され、その結果、当社の直営要員が1位、2位、3位の上位入賞を果たした。これは、2015(平成27)年3月に技術教育課が発足して以降、4度目の快挙である。 2010年代半ば以降、当部ではITシステム推進室や技術開発室のワーキンググループが開発した以下のDX技術を順次、導入していった。①図面管理システム 2016(平成28)年4月に図面管理システムの運用を開始。工事概要や設備概要を条件入力すれば、環境変化に合わせた体制整備技能オリンピックで上位独占DX技術を次々に導入設備技術部
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