76明かり部CCTV設備設置した非常電話設置した警報表示板 情報通信技術部は四国電力グループの通信ケーブル工事を業務の主軸に置きつつ、自治体の情報通信基盤整備工事、消防・防災無線工事、IPネットワーク工事、携帯基地局工事などに業務範囲を広げてきた。 近年では、情報通信基盤の整備はほぼ完了し、ケーブル・無線工事も建設から保守の段階に入ったため、「道路インフラ系情報通信工事」の領域に進出し、新たな事業の柱へ成長させることを目指している。 今後は首都圏・関西圏の入札にも参加して実績を重ね、工事経験者を増やしていく方針である。また、建設業における女性の活躍推進への取り組みとして、女性技術者の現場代理人としての登用も進めていく。近年の主な工事は次のとおりである。 四国4県の主要高速道路において明かり部CCTV設備や情報提供設備の工事を、2020(令和2)年6月から2022(令和4)年3月の期間内で施工した。 本工事は施工が広域にわたり、発注元である西日本高速道路株式会社の5カ所の道路事務所の対応に当たった。そのため、工程調整や移動で困難を伴ったほか、コロナ禍で材料搬入の計画変更も余儀なくされたが、無事、工期内に完遂した。 香川県三豊市と徳島県三好市を結ぶ国道32号線のバイパス新設工事のうち、新猪ノ鼻トンネル(約4.2㎞)内に非常用警報設備やCCTV設備を設置する工事を、2020(令和2)年4月から11月に行った。 32号線の県境越え区間は、急勾配や急カーブが連続する「難所」として知られ、重大事故の多発や、大雨や積雪による通行規制が問題となっていた。本工事はそれらの解消に向けたものであり、琴平―祖谷間の観光ルート開発としても期待されていた。 開通日が決まっている中、施工は短期間で集中的に進める必要があったが、施主・別工事受注業者との調整や協力企業の尽力が奏功し、期間内に遅滞なく終了した。 愛媛県宇和島市および大洲市の既設トンネル他4カ所にある非常用設備を更新する工事を、2020(令和2)年9月から2021(令和3)年9月に実施した。 本工事は夜間作業が中心であり、片側通行の状態で進めなくてはならなかったため、安全面の配慮を要した。新旧システムの切り替え作業時には、事故発生の通報ができなくなるとの懸念から、全トンネルの出入り口に人員を配置するよう求められたが、監視カメラの活用や綿密な手順書を作り込むなどして、切り替えを無事に実行することができた。四国支社管内 明かり部CCTV設備工事新猪ノ鼻トンネル非常用設備工事松尾トンネル外非常用設備更新工事情報通信技術部
元のページ ../index.html#78