四電工60年のあゆみ
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78「CADEWA Smart」サンプル画面「見積CRAFT DX」サンプル画面展示会「JECA FAIR(電設⼯業展)」 CAD開発部は建築設備CAD「CADEWA」や、積算拾い・見積ソフト「見積CRAFT」の開発・販売、および本商品のサポート、カスタマイズ開発を主たる業務としている。 ユーザー数・販売本数は2023(令和5)年5月現在、CADEWAが約3,000社・4万本、見積CRAFTが約7,000社・2万本に達し、順調に伸長している。 建設業界における変化は目まぐるしく、今後も総合設備企業として当社の強みや発想を生かし、DX、BIM、CAD/CAM、およびAIといった新技術を商品に反映させていく。 CAD開発部は、2024(令和6)年4月から建設業界にも適用される時間外労働の上限規制に対して、ソフト開発を通じて、現場の業務負担を軽減することで業界の期待に応えていく。 CADEWAの新商品「CADEWA Smart」は現在、建設業界が直面している「人手不足」「長時間労働」「技術継承」といった課題を解決すべく、「簡単」「速い」「賢い」のコンセプトのもと、開発を進め、2019(令和元)年11月に発売した。 本商品の特長は、業界初の施工チェック機能を搭載、現場(図面)に潜むさまざまなリスクを顕在化し、品質向上に寄与する。また、必要部材を自動発生させる機能や設計図から自動で施工図化する機能の搭載により、図面作成時の省力化に貢献する。加えて、充実した図面データ互換により、BIMに代表されるIFCファイルへの対応はもちろん、国内外の大手ゼネコンが採用する「Autodesk Revit」との互換においては、ダイレクト互換を可能とし、データが複数回往復しても破綻しない連携も実現した。 見積CRAFTとの積算連携、照度計算やキュービクル設計アプリケーションとの連携、および製造までを意識した、ダクト製作や配管プレカットもユーザーの評価を得ている。 2022(令和4)年2月、見積CRAFTの新商品「見積CRAFT DX」を発売した。 開発コンセプトは「職場環境の変化への対応としてデジタル技術の活用」とし、管理方式を従来のUSBプロテクタ認証からWEB認証に変更、ライセンス利用の最適化を図った。また、各種マスタをサーバーで管理・運用することで、積算根拠(材料単価・工数・各種設定)の一元管理・共有化を可能とした。加えて、2023(令和5)年10月から開始されるインボイス制度にも対応した。 新技術である音声による部材選択や、画像認識(シンボル自動抽出)機能については、積算拾い・見積業務の効率化に貢献するとして、ユーザーからも好評である。フル3次元建築設備CAD 「CADEWA Smart」を開発・発売新商品、積算拾い・見積ソフト 「見積CRAFT DX」を発売CAD開発部

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